お金の勉強の入門として,簿記3級の試験勉強をするのがよいと言われています。
なぜでしょうか。
理系学部卒業&会計のしろうとである管理人が,簿記3級の勉強をして合格して感じたことをまとめました。
最低限の会計用語がわかるようになる
経理掛の人間ではない管理人ですが,物品を購入した時の「見積」「納品」「請求」や,仕訳の分類など,自然に入ってくる単語はいくつかありました。
しかしながら,なんで物品購入した時に,書類を3種類も出すのだろう,とか,クレジット払いをした時に,購入先から領収書が出ないのはなぜだろう,など,わからないことだらけでした。
そこで,よくわからないけれど手元にある書類を全て提出し,経理掛からやり直しの連絡が来て,また,よくわからないまま出す,といった,無駄なやり取りがたくさんありました。
簿記3級をべんきょうしたことにより,物品を購入した時のお金の流れや,消費税の考え方などが理解でき,無駄なやりとりがなくなり,必要書類の整理や提出がとても早くできるようになりました。
世の中の会社のお金が少しだけ見える
勉強する前は,貸借対照表(バランスシート)や損益計算書の違いも,意味も全くわかっていませんでした。
簿記3級を勉強したことで,企業ホームページの業績報告書に興味を持つことができるようになりました。
そして,流動資産(特に現金)が大事なんだな,とか,純資産が多い方が安定だな,とか,利益がしっかり出ているかの確認は損益計算書でできるんだな,というようなことがわかりました。
株式を購入したいと思った時の参考にすることができます。
しかし,残念ながら,3級ではそこまで深い意味はわかりませんでした。
そこで,さらに2級を勉強しようという気持ちになり,今,簿記2級の勉強をしています。
自分のお金の管理に使える
貸借対照表(バランスシート)や損益計算書の考え方は,自分の家計の管理にも使えます。
日々の支出や,給料メインの収入は損益計算書に記入します。
貯金,株式等はバランスシートに記入します。
そうすると,今の自分の家計の状態を客観的に見られるようになります。
収入が多くても支出も多くて貯金がない場合は,損益計算書はとても流動的で良い状態だけれども,バランスシートがよろしくないので,貯蓄にこれだけ回さなければならない,等,家計をしっかり管理できるようになりました。
簿記3級の内容は誰でも理解できるはずのものだから
簿記3級で学ぶ内容は,実はそれほど多くありません。
基本的な枠組みを理解できれば,あとは算数レベルです。
商業高校の生徒さんが簿記に合格していることからも,学問として難しいわけではなく,
- 基本的な枠組みの理解
- 問題演習
で十分理解できるものです。
試験に受かりさえすればよい,という考え方もありますが,基本的な考え方を理解した方が,覚えることが少なくて済み,より深い興味が出てくると思います。
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