簿記3級に受かったら,勢いで簿記2級も受けてみる
簿記3級を受験すると決めたおかげで勉強の習慣がついた人もいると思います。また,簿記3級では商業しか理解できていないと気づく人もいるでしょう。せっかくですから,勢いのついたまま簿記2級の勉強に入るのはよいと思います。
簿記2級は工業簿記と商業簿記があります。
簿記3級は商業簿記のみでしたが,簿記2級では,本社と地方工場がある会社を想定して,商業簿記と工業簿記を学ぶ必要があります。
基本は,3級と同じく,仕訳ができるように練習することです。
しかしながら,3級よりも手早くできるように,慣れる必要があります。
標準的な学習時間は,簿記3級合格者なら200時間とのことですので,1日1時間で7ヶ月,2時間なら3ヶ月半くらいです。
試験は全部で5問で70点以上が合格です。
(第1問)商業簿記 仕訳 5問(20点)
(第2問)商業簿記 勘定記入,空欄補充,連結会計などから1問(20点)
(第3問)商業簿記 期末決算 損益計算書,貸借対照表作成 1問(20点)
(第4問)工業簿記 仕訳3問,財務諸表,原価計算から1問(28点)
(第5問)工業簿記 原価計算,CVP分析から1問(12点)
工業簿記と商業簿記 どちらから勉強するか
とりあえず,両方のテキストを購入しましょう。
「スッキリわかる日商簿記2級 工業簿記」「スッキリわかる日商簿記2級 商業簿記」がおすすめです。イラストがたくさんあるのと,豊富な例題で,まんべんなく練習できます。
工業簿記の目的は,原価の計算です。製品を作るために必要なお金を積み上げていって,1つの製品を作るのにいくらかかっているのかを計算します。
商業簿記の目的は,簿記3級と同じく,商品売買による儲けの計算(損益計算書の作成)と,蓄えの計算(貸借対照表の作成),そして,連結会計が入っています。
工業簿記と商業簿記はどちらから始めればいいのかな?両方同時に進めてもいいのかな?
テキストをぱらぱらとめくってみて,興味の持てる方から始めるのがいいと思うよ。
工業簿記の方が,新しいことが多くて,内容は商業簿記より少ないので,工業簿記を仕上げてから商業簿記に進むのがラクかもしれない。
でも,商業簿記の方が,3級で聞き慣れた言葉が多く出てくるので,やる気が出るという人もいると思う。どちらからでもいいと思うよ。
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